就活のミライ

就活ライフ

理系就活生の未来を大手メーカー社会人4年目が綴る【就活専門ブログ】

大学院進学?学部で就職?進学前提で就活を2回経験することをおすすめしたい。

  • 大学院に進学or就職で悩んでいる
  • 大学院には行く前提だけど就活すべきか
  • なんとなく院に行こうと思っている

理系大学生のみなさん、こんにちは。

16卒で国立理系大学院を修了し

現在は大手メーカーに勤務してます。

本記事では上記の悩みを解決していきます。

理系大学生の皆さんには

大学院進学前に就活を経験しておいてほしい。

そもそも大学院って進学すべきなの?

大学院への進学、推奨派です。

『チャンスがあるなら大学院に進学しておいた方が良い』

社会人経験3年がたってもなお、そう思います。

最終学歴はなかなか変えられないからね。

大学院進学のメリットをさくっと紹介すると

  • 就職の選択肢が広がる
  • 専門性のある人材とみなされる
  • 一時的にイノベーションの一翼を担える
  • 世の中の尖った人たちに間近で関わることができる
  • プレゼンスキルが向上する
  • 海外に出ていくチャンスがある
  • 論文を書くチャンスがある
  • 就職活動が楽になる
  • 就職後の給料が高い 
  • 「なんとかなるさ」という精神が身につく

本当にめちゃくちゃ挙げられます。

もちろんデメリットもあるわけですが

それを上回るメリットを享受できます。

『大学院進学は学歴に依るところが大きい』

そんな声も聞こえてきそうですが

いわゆる研究大学であれば価値があるのでは。

研究大学(research university)、研究型大学、リサーチ・ユニバーシティとは、学術研究と研究者養成を主たる目的とする大学のことである。

(中略)

日本では、これまでこの区分は明瞭ではなかったが、2013年(平成25年)度より文部科学省が「世界水準の優れた研究活動を行う大学群を増強し、我が国全体の研究力の強化を図る」ことを目的とする研究大学強化促進事業を開始し、22の大学研究機関が指定を受けている。

 

スーパーグローバル大学創成支援事業」も文部科学省が2014年(平成26年)年度から開始した事業であるが、内容は教育や留学などの学生支援向けの内容となっている。研究大学 - Wikipedia 

大学院は『研究室選び』がめちゃくちゃ重要です。

つらつら書いてきたことをまとめると

  • 大学院はメリットがたくさん!
  • チャンスがあるなら進学しよう!
  • もちろんデメリットもあるけどね。
  • 大学院は『そこそこ名の知れた大学』にいきましょう。
  • でも大学院は学歴よりも『研究室選び』が重要! 

学部時代に就活をすべき3つの理由

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さて、ここからは実体験を綴ります。

修士号取得後に就職をする』という

多くの大学院生が通る道を前提に話を展開します。

私は学部時代に就活を経験していません。

大学院進学後に初めて就活をしてみて

「もっと早く経験すべきだった」

そう強く思うわけです。

では、就活すべきだ!と考える

3つの理由を述べましょう。

【1】自分を形成するエピソードを考えられる

就活を通じて自分の強み/弱みを書く場面が出てきます。

ESを書くとなるとまず自分自身の性質と

真剣に向き合わなければなりません。

これが最初は驚くほど、書けない。

  • リーダーシップがある
  • 潤滑油的存在
  • 粘り強く取り組める
  • 負けず嫌い
  • 後輩の面倒見が良い
  • 飽きっぽい
  • 短気
  • etc.

このように強み/弱みになりそうな点を挙げて

『自分にどういうエピソードがあるのか』を

必死に考えます。

この経験が非常に重要だと思うのです。

例えば

粘り強く取り組んだ経験って何だろう?

→夜勤のアルバイトを3年間続けた

これが第一歩ですね。

じゃあその夜勤アルバイトに関して広げてみると

  • 自分が最も苦労したことは?
  • 誰かと一緒に問題を解決した経験ってある?
  • 嫌なお客さん/仕事ってあった?
  • なんで続けようと思ったの?
  • そもそもそのバイトを何で始めようと思ったの?

面接官が聞きそうなことを深堀をしていくんです。

ここは、自分が面接官になったつもりで考えるか

あなたの友人を頼ってみましょう。

この深堀を初めてやってみると

『全然答えられない現実』に直面する。

「あ、これはヤバイかもしれない」

そんな危機感を覚えるためにも

学部生の間に就活をしましょう!

【2】知らない企業を知るチャンスが倍増

現時点で知っている企業って何社ありますか?

おそらく超有名な大企業ばかりだと思います。

大企業の中でもBtoBゆえ知られていない会社

立ちあがったばかりのベンチャー企業

ホワイトな中小企業 etc.

就活をしてみるといろんな会社に出会えます。

「こんな企業もあったのね」という経験を

就活した人たちは必ずしています。

イメージだけで大企業がいい!と思っていませんか?

世の中の99.7%[*1]は中小企業。

あなたがもし大企業しか受けないとしたら

たった0.3%に挑戦しようとしているんです。

頭の片隅にでも置いて覚えておいてください。

自分にどんな会社/職種が合っているのかは

直接、話を聞いてみて判断したほうが良い。

「大学院に進学する」前提だと

そのチャンスが2回あるということになるんです。

知らない会社を知る、絶好のチャンスなので

機を逃さずに就活をしましょう!

【3】大学院での過ごし方が変わる

学部時代に就活をしておくと

大学院進学後の就活時に役立つだけでなく

大学院での生活そのものが変わります。

「自分にはどういう経験が足りなかったか」

それを熟考して、補う期間が2年もあるんですから。

この違い、かなり大きいですよ。

僕は『英語が弱い/海外経験がない』

それが自分の中でのコンプレックスだったので

国際学会に出るチャンスをもらえるよう取り組んだり

英語力そのものを向上させたり...

そんな目標を持つことができました。

就活のためか?といわれると違いますが

後述するインターンシップへの参加を通じて

周囲と比較した結果のコンプレックスだったんです。

就活だけを目標に過ごすのはナンセンスですが

大事な目標の1つではあるはず。

大学院での過ごし方を考えるきっかけに

学部時代の就活を活用してみては。 

 

【余談】インターンシップが就活の第一歩

これだけグダグダと語っておいて

なぜ学部時代に就活をしなかったのか。

私が学部時代に就活をしなかった理由は

大学3年時の夏、インターンシップに参加したことで

『メーカーで勤めるなら大学院に行った方が良い』

ということを痛感したからなんです。

jobhunter.nagibrno.com

ちなみに僕はメーカー以外考えていなかったので

院生で就活をしてみて企業の多さに

圧倒されてしまったんですよね。

大手メーカーは院卒だらけでした。

時に博士号取得者もいたりして

学部卒で働いている人はかなり少なかったんです。

社員の方からよく話を聞いてみると

「学部卒の同期はいるけどかなり少数。」

「学部卒はちょっと給料も安いよ」

「院卒のほうが昇進が早い。年齢的な問題で」

「学卒の同期は工場で

生産技術の開発とかやっているかな」

そんな印象を受けました。

もちろん、例外もあることは承知ですが

私の現在勤めている会社においても

学部卒が工場勤務になる確率は高いように思います。

モノに直結した研究・開発をしたいのに

生産技術の開発をやらなきゃいけないのは嫌だった。

メーカーに入るなら院卒の方がお得。

そう考えて就活をしなかった。

しておけば良かった。

ただ、インターンシップは就活への第一歩!

なので就活めんどくせぇ!という人は

インターンシップだけでも申し込むと良いかと。

この時期にお伝えしても遅いですね。

【疑問】学部就活時に『本命企業』を受けてもいいのか?

進学前提で就活をするとなると困るのが

どの企業を受けるのか?ということだと思います。

『学部就活時に受けた企業を

大学院進学後に受けて受かるのか?』

そんな疑問が生まれますよね。

僕の周囲(同期・友人/先輩/後輩含め数百人程度)の

事例を基に考えてみました。 

僕の辿りついた結論をお伝えすると

『現時点の本命企業は受けない方が無難』

なぜなら受かったら行きたくなるから。

どうしても受けるのであれば

『受かったら行く』つもりで受けましょう。

本命企業A社にエントリー

学部時代:お祈り

大学院進学後:内定→就職

こんな事例は少なからず聞いたことがあります。

ただ逆はほとんど聞いたことがないんですよね。

本当に優秀なら関係ないのかもしれませんが。

就活は婚活とも似ていると言われますが

一度振っておいた相手に、2年後

「成長してきたからもう一度私と...」

なんて言われても...ねっ。(笑)

企業は自社であなたを育てる気があるので

大学院での経験なんぞさほど重視していない

なんてことが往々にしてあります。

長くなりました。

もう一度まとめておくと

学部就活時に本命企業を受けるなら

(現時点であなたが行きたい企業)

受かったら行くつもりで受けましょう。

行く気になれないなら、受けない方が無難。

まとめ『大学院進学前提で就活をしよう』

学部時代に、就活をしましょう。

失敗しても、大丈夫ですから。

同じ失敗を繰り返さないために

大学院生活、2年間を頑張れば良い。

僕のからあなたにお伝えしたいことは以上です。

 

 

ではまた

 

 

 

なぎ

 

 

[*1] 総務庁「事業所・企業統計調査」によるもの

参考URL 中小企業庁:FAQ「中小企業白書について」