理系大学院生の就活生のみなさん、こんにちは。
- 理系院生向けの面接対策をしたい
- よくある質問への回答例を知りたい
本記事は上記のような悩みを抱える
理系大学院生に向けて書いていきます。
質問への回答は『シンプルかつポジティブに』
面接で相手に理解してもらうためには
シンプルな回答であることが必須です。
曖昧な表現や結論がよくわからないものは避けてください。
基本的にはポジティブな回答が好まれます。
- めんどくさかったから
- なんとなく
- 特に理由はない
みたいなネガティブな回答は当たり前ですがやめてください。
自分でよく考え、自分の言葉で回答してください。
そのうえで回答を考えるためのヒントを記していきます。
前提│人事部の面接官は技術の素人だ
理系院生ならではの質問の1つに研究内容があります。
研究に関する回答は必ず用意しておきましょう。
ここで1点、めちゃくちゃ重要な注意があります。
面接官は技術の素人です。
専門用語は全く知らないと思ってください。
仮にニュースで話題になっていたりしたとしてもね。
よく言われるのが「小学生でもわかるように」です。
さすがに小学生だと馬鹿にしている気もするので
高校生くらいを想定しておきましょう。
『よくある質問』への回答例を考えてみた
よくある質問への対策を綴っていきます。
本記事で記載されている内容はオリジナルなので
そのまま使用してもらってもかまいませんが
あくまでも一例なので自分の頭で考えなおしてくださいね。
1.なぜ大学院に進学したのですか?
大学院進学の理由はかなりの確率で聞かれます。
事前に回答を準備しておきましょう。
- 同じ研究室の院生の先輩たちと議論するなかで、深い知識に感銘を受けたから。
- 自分も1つのテーマで3年間学問と向き合うことで先輩のようになりたいと思ったから。
- 研究テーマを1年で終わらせるのが中途半端だと感じたから
- 『論文を書き、国際学会に出る』という目標を達成したかったから
相手に納得感を与えられればOKだと思います。
回答に躊躇してしまうと
『なんとなく大学院に進学したのかな』
なんて思われてしまうので気を付けてくださいね。
2.なぜ研究を続けないのですか?(博士課程進学)
ちょっといじわるな質問ですがたまに聞かれます。
僕も2回くらい聞かれました。聞かれた理由は
『研究についてあまりに楽しそうに話しているから』
だと思います。(面接官もそういっていた気が)
- 博士課程進学ですが、正直いまでも悩んでいます。ただ就職するなら御社だと考えているのでいまここにいるんです(笑)
- 社会との繋がりをより感じたいから。
- 人の役に立つ製品を生み出していきたいから。
- 技術研究と技術の実用化の谷を越えられるのが企業だと考えており、世に製品を生み出す仕事をしたいと思ったから。
研究はうまくいくことばかりではありませんよね。
世の中に還元できるレベルに達するには
十年以上かかる場合だってあります。
企業であればもう少し短いスパンで
製品を出すことができるはずです。
「どちらに喜びを感じるか」だと思うのですが。
僕の場合は「博士課程進学と悩んでいます」と
正直に?伝えておきました。
3.「研究内容」について誰にでもわかるように教えて下さい
ポイントは背景・目的を重点的に伝えること。研究の先にある世界を伝えよう。
研究内容を口頭で説明するときに重要なのが
背景・目的を必ず伝えること。
実現したらどんな世界になるのか?も伝えること。
- 私の研究は『2030年に航空機のCO2排出量50%削減を目指した新しい材料開発』です。具体的には材料を作るための新たなプロセス開発に挑戦してきました。
厳密にいうとちょっと違うんだけどな...と思うことも
わかりやすさ重視で脚色していきましょう。
技術内容を知りたいのであれば
面接ではなく「技術プレゼン」の場があります。
専門的な内容まで踏み込んで説明するのは
技術プレゼンの場にしておきましょう。
4.研究で最も苦労したことはなんですか?
「苦労したこと」は必ずといっていいほど聞かれます。
回答をあらかじめ用意しておきましょう。
- 大変だったこと
- 辛かったこと
- 辞めたいと思ったときはあるか
などなど言いまわしを変えて頻繁に聞かれます。
- 半年以上、研究の成果が出なかったとき
- 実験で失敗したとき(具体的に)
- 国際学会に出るために英語で論文を書いたとき
正直に苦労したことを答えてOKだと思うのですが
次の質問『どのように乗り越えたか』を想定して
答えを考えてみてくださいね。
5.(苦労したことに対して)あなたはどのように乗り越えましたか?
研究で大変だったこと(苦労したこと)とセットで必ず聞かれます
僕は『半年以上成果が出ないとき』が辛いと答えました。
どのように乗り越えたか?の回答は
『専門外の教授のアドバイスを受けにいくなど、人に助言を求める行動を継続した』と答えていました。
ほぼ事実なので、具体的な行動例やどんな専門外の知識が必要だったのかなどの詳細も補足しましたが、かなり納得してくれていました。
『困ったときの行動』を問われていると思うので
社会人でも役立つような内容だと良いですよね。
6.学んだことを活かせない可能性もありますが平気ですか?
こんな性格の悪い質問をしてくるの?
とてもいじわるな質問ですが、コレもあるあるです。
『学んだことを活かしたい』と考えるのが普通ですよね。
では、学んだこととは何なのでしょうか。
『学んだこと=研究を通じた狭い範囲の専門知識』
こう考えてしまうと確かに役立ちません。
でも実際に学んだのは専門知識だけではないですよね。
- 研究との向き合い方
- 専門知識を習得するプロセス
- 教授(目上の人)との関係の築き方
- プレゼンスキル
- 論文を読む習慣・読み方・調べ方
- 成果が出ないときにも諦めない精神
『大学院での研究を通じて学んだことが全く活きない』
なんてことはありません。
「特定の専門知識を活かせない」といっているだけなのです。
- おっしゃる通り、学んできた特定の専門知識はいかせないかもしれませんが、知識を得るプロセスや諦めない精神を培ってきたので、御社のどこに配属となっても活かしていけると考えています。
こんな感じでドヤ顔で切り返してみましょう。
まとめ│備えあれば憂いなし
理系院生特有の質問であっても
しっかりと回答を準備すれば大丈夫です。
備えあれば憂いなし、ですね。
頑張れ、理系就活生たち。
ではまた
なぎ