大企業で仕事ができる人ってどんな人?
大手企業×研究開発職の場合に限るけど、伝えていくね。
僕は大手自動車関係の研究開発職として勤務中。
いまは社会人4年目で4人目の上司です。
異動が頻繁にあったので
一瞬でも一緒に仕事をした先輩は50人以上。
『打ち合せをしたことがある』程度であれば
200人以上と関わっていると思います。
社外者も含めればもっとですね。
数多くの人たちと仕事をしてきました。
頼りになるな~と思った上司
めちゃくちゃ仕事ができる(早い)先輩
そんな人たちの特徴を綴っていきます。
- 仕事ができるようになるためには?
- 後輩から慕われるには?
これらの質問に対して
何かしらのヒントを得られるように綴ります。
いつか自分も仕事のできる先輩、頼れる上司になっていたい
そんな願いを込めて。
尊敬できて頼りになる上司の4つの特徴
まずは尊敬できる上司(マネージャー)の特徴からまとめていきます
1.あいづちを入れながら話を最後まで聞く
話を最後まで聞いてくれる上司って意外と少ないですよ。せっかちなタイプが多かったからか、途中で話を遮ってきます。わりと萎えます。
- 結論
- 前提(目的・背景)
- やったこと
- わかったこと
- (あれば)次のアクション
こんな感じで必要に応じてどれを話すか選択しながら簡潔に話をしているのに『それは違うだろ~〇〇じゃないの?』なんて話を遮られた日には、やっぱり萎えますよね。
違うかもしれないな~と思いながら相談してるけど、ひとまず最後まで聞いてくれ。上司は先回りして答えが見えてしまうから、アドバイスしたくなる気持ちはわかるんです。技術的な理解力に長けていますからね。
途中で話を遮ってしまうと、部下は成長しません。これはマジで実体験。全然、成長できなかったと思う。意欲が低下するのはもちろん、何かを相談するときも答えを聞き出すようなコミュニケーションになってしまうから。
『自分の意見を聞いてくれている』という実感を持てる上司には、まず自分の意見を安心してぶつけられるから、どんどん成長していくことができるんです。
うまくあいづちを入れながら最後まで話を聞いてくれるだけでいいんです。
将来の自分へ、自戒の意を込めて。
2.知識・経験が豊富!行動に繋がる解が必ず見つかる
知識と経験がない上司ってなかなかいないと思いますが、尊敬できる上司は知識と経験が抜群に豊富です。
研究開発職における頼れる上司は
- モノがどのように作られているのかを広く知っている
- 常に新しい技術をキャッチアップしている
- 経験豊富がゆえ、問題の本質を的確につかんでくれる
- 自分の技術を商品に適用した経験がある
上記4点が頼れる上司の共通点として挙げられます。こういう上司に何かを相談すると、根拠を持って次のアクションにつなげてくれますね。有難い。
いやあ、できる上司になるにはハードル高い。
ぶっちゃけ自分はなれる気がしないよ。
頼りにならない上司も知識・経験は豊富なんですよね。
ただ、過去の自分の成果に固執している印象を受けます。
『(過去の経験から)とりあえずこうしてみれば?』
みたいな投げやりな助言をもらうことが多い。
研究者は『評論家』になった瞬間、終わりですね。
繰り返しですが、過去の成果に固執しないように。
3.まるで政治家?周囲と関係良好!『調整力』あり!
尊敬できる上司は、上司の上司・他部署の人たちなどなど、周囲との関係が良好です。
簡潔にいえば『敵が圧倒的に少ない』
出世欲むき出しというタイプではなくて、楽しく仕事をしていたら出世していた!みたいなタイプが多いですね。
なんというか、社内政治を制してる感じ。
上からの信頼が厚くないと出世できないですからね。
それから『調整力』が素晴らしくあります。
上司の力になってくれる人たちが多いんです。
いわば人脈の鬼。
『調整力』の例を挙げておきますね。
解析ソフトの使い方がわからないんですけど、誰に聞けばいいですか?
それなら〇〇君かな。教えてもらうスケジュール空けてもらうように俺から頼んでおくよ。1ヵ月くらいのスパンで計画たてといてくれる?
この後、僕の仕事はめちゃくちゃ捗りました。
果たしてこんな上司になれるのだろうか...
4.適切な期待をかけてくれる
尊敬できる上司と一緒に仕事ができるとやる気がでるんだよね。
なんでやる気がでるの?
期待のかけ方がうまいからだと思う
直接褒められることは滅多にないんですが、他部署や上司の上司とのコミュニケーションの場で、名前を挙げて頑張りを認めてくれます。直接褒められてもなんだか胡散臭いんだけど、第三者(しかも偉い人)に対してアピールをしてくれるので、きちんと成果を認めてくれている気がするんですよね。
期待のかけ方がうまいとはこのことだと思う。
仕事のできる先輩の6つの特徴
1.『仕事が好き』が基本姿勢である
好きに勝る才能はないよ
『好きこそものの上手なれ』とはよく言ったもので、仕事のできる先輩ってめちゃくちゃ仕事が好きですね。楽しんでいる感じ。仕事を嫌々進めている人なんて誰一人もいませんでした。
「好きだからできる」のか「できるから好きになった」のかは定かではないですが、仕事をしているときの輝きが凄いですよ。
『GWみたいな連休って休みが半分くらい経つと仕事したくなってきちゃって落ち着かないんだよね(笑)』なんて笑っていた先輩がとても印象的でした。
2.『全ての仕事はベンチマークから』仕事の進め方が凄い
『何か新しい業務が発生したときは、最初にBMC(ベンチマーク)を必ずしろ』これが仕事のできる先輩から学んだ優れた仕事術でした。
まずは過去の情報をとにかく集めるんです。
- 知っている人にきく
- ネットで調べてみる
- データベースを参照する
- 特許を調べる
ありとあらゆる手法で自分の業務に役立ちそうな情報を収集してきます。仕事のできる先輩は、おそらく1時間もかけていない程度のスピード感で一気に情報を収集していますね。
集めた情報から以下のようなことを考えます。
- 過去にはどのような検討がされてきたのか?
- 過去の技術課題は何か?
- 自分の仕事の立ち位置は?(過去との違いは?)
- 自分の仕事のアウトプットはどんな形?
集めた資料をもとに自分の立ち位置を明確にする作業を最初にするんですね。そして、自分の仕事のアウトプットイメージを早い段階で抑えるんです。
研究者(技術者)だったら『どんなグラフをかくか?』をまず決める感じ。ちょっとわかりにくいかもしれませんね。
少し抽象的になってしまいましたが
『すべての仕事はベンチマークから』
コレ、大事なので覚えておいてください。
3.知識に貪欲!専門分野外でも知っている?
知らないことないのかよ!ってくらい知識が豊富でした
先輩ってなんで何を聞いても答えてくれるんでしょうね。
専門分野外の知識もあるので、不思議に思って聞いてみたんです。
先輩ってなんでそんなになんでも知ってるんですか?
日々、気になることは勉強しているからかな?決してわかった気にならずに『人に説明できるレベル』まで勉強しているよ
仕事ができる先輩になるためには『人に説明できるレベルまでの勉強』を社会人になってからもしないといけないんですね。うーん、大変だ。
4.【情報入手能力】誰に聞けばいいのか?を心得ている
仕事ができる先輩であっても、やっぱり知らないことはたくさんあるんですね。
- 新しい仕事で過去の資料を集めないといけない
- とあるソフトの使い方を知りたい
- 別のプロジェクトの進捗を知りたい
- 他部署が開発している技術を知りたい
- 過去検討された技術の内容を知りたい
そんなときに僕は上司を頼るしかできなかったのですが、仕事のできる先輩は上司以外に誰に聞くべきか?を心得ているんです。
『〇〇だったらあの人に聞いてみよう』
『これは過去に△△さんが検討していたはず』
そんな風に誰に聞くべきかを知っているんです。
いわば手持ちのカードが無限にある感じ。
上司になった際の人脈になっていくんだろうな~と思います。
5.仕事の段取りが素晴らしい
まずは忙しい人たち(偉い人)のスケジュールを抑えろ
業務が発生した瞬間に、最終的な期日はいつで、何をいつまでにやらないのかをはっきりさせる。逆算する感じね。それを踏まえてどういう流れ(日程感)で進めていくのかを考えながら、関係者のスケジュールを抑える。ここまでできればあとは間に合うようにやるだけだよ。
言うのは簡単なんですけどね~なかなか最初は難しいんですよ。
精度のある計画を立てられないから。何にどのくらい時間がかかるのか?を正確に見積もるためには相当な経験が必要ですからね。
「仕事の段取りを組んだ時点で、半分以上は仕事が終わったようなもんだ」と言っていた先輩もいました。すげえ、かっこいい。
6.論理的な欠陥を見つけるのが早い
仕事のできる先輩は、話の論理が通っていないと『おかしくない?』とすぐに気づきます。それも『何かおかしいな...』というレベルではなくて、「それはこういうロジックでおかしい」という感じで、論理的な欠陥を的確に指摘できるんです。
知識が豊富であるがゆえ...なのかな。
何度『それおかしくない?』と言われたことか。
ああ、仕事ができる先輩になりたい(笑)
まとめ
尊敬できる上司・仕事のできる先輩の特徴を思い付く限りまとめてみました。特定の5人を思い浮かべながら。
1人で仕事をゴリゴリできる!という
個人の高い能力だけではなくて、
- 周りを巻き込んで仕事を進める力
- 適切な人に適切なタイミングで頼る力
大企業で仕事ができる人になるには
こういったスキルが必要なのかもしれないな。
ではまた
なぎ