大企業に就職をして3年強になりました。
大企業で働きたい!と思う就活生も多いはず。
僕も就活時代はそうでした。
ぶっちゃけ大手企業以外見ていなかった。
大手企業で働くってどういうことなんだろう?ぶっちゃけた話が聞きたい
就活中は良い話ばかりが耳に入ってきますもんね。
大企業で働く人として生の声を綴りたいと思います。
大企業で2年以上働いてみて、メリットもデメリットもわかってきたから、まとめておくよ。
大手企業の中でも自動車関係のメーカーなので
かなり古い体質が色濃く残っていると思います。
そこだけ注意して読み進めてみてください。
大企業に就職するメリットは?
まずはメリットから。改めて大企業で良かったと実感しています
1.給与が安定!ボーナスあり!
なんといっても安定した給与の高さが最大のメリット
入社2年目でも400~500万程度。
もちろんボーナスも安定してもらえます。
昇格していくことができれば
大学卒・院卒なら
30歳で600~700万
40歳までに約1000万
7割以上は昇格できている印象なので
大多数が1000万プレーヤー。
これが大手企業の力です。
勤め続けるだけで年収1000万ってすごい。
仕事ができる・できないに関係なく
給料は安定しています。良くも悪くも。
2.サービス残業がない(場合が多い)
僕の部署(研究開発職)はサビ残ゼロです!
昨今、コンプライアンス遵守が叫ばれていますので、大手企業はサービス残業をさせることのできない傾向にあると思います。
僕の会社では出勤時間を入り口で管理されているので、入退社時刻分ほぼフルで給料をもらっています。ゆえにサービス残業はほぼゼロ!同期を見渡しても、同じ状況です。
ただ残念なことに、月に200時間(休日出勤を含む)近く残業をしたのに100時間分しか残業代をもらっていないという状況もあると、噂レベルでは聞いたことがあるので会社と部署によるんでしょうね。
学生時代はサービス残業なんて余裕!!と思っていましたが、いざ自分が働く立場になると、お金をもらわずに働くなんて絶対にありえないです。残業代いらないから定時で帰らせて...って感じ。
3.優秀な人が多い
特に、出世している人は人間性が秀でている印象。同期も優秀な人が多いよ
『優秀な人』というと非常に抽象的ですね。
明らかに何かに秀でた部分があるという感じ。
書き出すとキリがなくなってしまいますが
凄い!と感じる人が多いんです。
ああ、この人には追い付けないな
そう思う人も結構いるから大企業はすごい。
4.福利厚生が充実
- 家賃補助がある
- 交通費を全額出してくれる
- カフェテリアプランがある
- 企業年金、財形が充実
- 各種割引を提供してくれる
福利厚生については書き出すと、これまたキリがないですね。
家賃補助とか交通費はめちゃくちゃ大事。
【通称:カフェテリアプラン】なるものがある企業も多いはず。就活中に大手ばかりみていたせいか、だいたいどこの大手企業も似たような制度をもっていたように思います。カフェテリアプランとは、給与とは別に毎年数万円分のポイントが与えられること。食費の補助に充てたり、旅行のために積み立てたりすることができるんです。
繰り返しですが、給与とは別なんです。
いわゆる年収の中には入ってこない数字。
大手ならではの有難い制度ですね。
5.世の中に役立つ商品・サービスに関われる
提供している商品・サービスが
長い間世の中の役に立っている
これが大企業が大企業である由縁だと思うんです。
業務に落ちてきた際に自分の携われる範囲はごく限られたものかもしれないけど、その一端でも担えるのは大企業ならでは。
世の中に出て行ったときのインパクトも大きい。大手企業だと販路はすでにあるわけだから、自分の携わった商品・サービスがそれこそ世界中に出ていくチャンスがある。いやあ~痺れますね。
6.研修が充実している
僕の企業では研修がとても充実しています。むしろ何かと研修!研修!といった感じなので、ちょっと面倒臭ささえ覚えますが。
- 2年目研修
- 3年目研修
- 中堅社員研修(7年目くらい)
- マネージャー研修(12年目くらい)
大々的にやるのはこんな感じですかね。残念ながら研修の内容は公開できませんが、研修内容の6割くらいは自分のタメになっている気がします。
ただ、大企業だからといって必ずしも研修制度が充実しているわけではありません。入社直後に数日間だけ研修をして終わり!という企業もあります。
研修制度は就活中に必ず聞いておきたいポイントですので、入社直後だけでなくキャリアを通じてどういった研修があるのか?聞いておくと良いでしょう。
7.どの職場にも『部下を育てる』風土がある
社会人3年目にして複数の職場を異動してきましたが
どこであっても『部下を育てる風土』がありました。
同期たちの話を聞いても、人間性への当たり外れはあるにしろ、部下を育てようという気概のある人ばかりでした。自分も上司に育ててもらったという経験があるため、丁寧に教えてくれる人が多いのだと思います。
8.『報告力』が身につく
報告する機会が多すぎるんですよね。
- A部長報告
- B課長報告
- C部長報告
- D役員報告
これらの報告が1ヵ月の間に立て続けにある!みたいな状況が平気で起こります。報告業務を減らそうと努力はしているみたいなんですけど、なかなか減らないですね。
僕みたいな下っ端が役員に報告する機会はほぼ皆無なんですが、部長クラスにはよく報告します。持ち時間10分程度で、自分の業務の背景・進捗・今後について知ってもらわないといけないので、かなり簡潔に報告する力が必要になってきます。
ありもの(今まで作ってきた)資料で
いかにそれっぽく報告できるかが大事
資料作りに時間をかけるなら
技術への理解を深めるべき
そんな方針の上司なので助かっています。
9.多様な人との関わり方を学べる
大企業には多種多様な人がいます。
- ほぼ毎日定時で帰るのに自分の2倍は仕事する人
- 意味わからんポイントで怒る上司
- めちゃくちゃ賢い人
- いわゆる『お局』キャラのおばさん
- 何かを聞くと一言嫌味を添えてくる人
- マジで仕事しねえ定年間近のおっさん
- 話を最後まで聞かない人
- アドバイスではなく評論しかしない人
ありとあらゆる人と関わらなければ仕事が進みません。
多様な人とのかかわり方を学べるのも
大企業ならではなのかな?と思います。
10.将来のキャリアを真剣に考えてくれる
これは入社後に気づいたんですが、自分が会社の中でどういうキャリアを歩みたいか?ということを上司は親身になって真剣に考えてくれます。
- いまはこの仕事を続けたい
- こういうスキルを身につけたい
- そのうち海外に行ってみたい
ふわっとした願望も年に最低1回は伝えるチャンスがあります。
必ずしも希望が叶うものではないと思うのですが
きちんと伝える場があるのはうれしいですね。
11.モテるかどうかは自分次第だ
よく「大企業入ればモテる」なんて聞きますが
企業名だけでモテるなんて嘘ですからね(笑)
企業名を聞いても「ふーん」で終わります。
むしろ勤務地が大事な気がする。
関東の外れにある企業が東京の子を捕まえようとしてもなかなか苦戦していたり...。
うん、企業名より勤務地...大事です。
12.退職金がすごい
退職間近のおじさんと仲良くなって
教えてもらったんですが、退職金ってすごいね。
こんなの入社しないとわからないかも。
退職金は約40年勤めあげる前提でした。
- 毎年少しずつ増えていくシステム
- 10年以内に辞めると20%程度しかもらえない
- 10年程度ではそもそも退職金の総額が少ない
- 金額は後半(30年以降)の伸びが凄い
- 40年以上は増えない
- 役職によってもらえる額が違う(当たり前か)
潤沢な資金のある大企業だからこそできるのかな?
退職金目的で就職なんてしないだろうけど。
大企業に就職するデメリットは?
愚痴みたいになってしまいそうですが大手企業ならでは(?)の不満を綴ります。
1.精神的にキツイ(病む人多い)
いわゆる『メンタル』で休職する人が意外と多かった
僕の知る範囲だけでも片手に収まりきらない人たちが
メンタルとなって仕事を休んでいます。
給料が高いだけあって仕事はキツイです。
- 単純にやることが多い
- 期限が近い仕事が多い
- 上司によって意見が違いやり直しがある
- 部署・上司などとの板挟み
- 残業の制約があり高い生産性が求められる
年次があがればあがるほど
精神的なプレッシャーは大きくなります。
毎年のように自殺してる人がいるとかいないとか。
会社でもみ消しているからなのか
世の中には一切情報が漏れていない。
2.『年功序列』の壁は壊せない
どれだけ仕事を頑張っても
『若手社員の給料』なんて
勤続年数の長い仕事をしないおっさんの半分以下。
いわゆる年功序列が根強く残っています。
もはや社会保障を担っているとしか思えない。
なんであのおっさんが1000万ももらってるの?
経費削減!とかいう前に降格制度いれるべきだと思う。
あのおっさんの給料を下げるほうが
よっぽど経費削減になるのにね。
(ああ、愚痴になってしまった)
3.無駄な雑務が多すぎる
『大企業は無駄が少ない』
そんな印象を持っていたら危険です。
むしろルールに縛られているせいで
業務と関係ない雑務がやたら多いです。
書類のフォーマットの種類も多すぎる
- 書類のフォーマットが古いから書き直せ
そんなこともありました。そっちの都合やん。
いまだに紙で回覧する文化も根強く残っているし
『電子化しましょう』とかいって
電子回覧システムが入ったにもかかわらず
誰も使っていないから全く活用できていない。
本当に無駄だよなあ~と思います。
4.会議多すぎ問題!スケジュール調整がめんどくさい
会議が多すぎます。やたらと会議したがる。
会議をすればなんとなく仕事した気になるのですが
実際は会議で仕事が進むことなんてほぼなくて
全会議の半分程度は無駄な気がします。
それと、スケジュール調整がめちゃくちゃ面倒です。
スケジュール調整も雑務の一種といえるかもしれませんね。
会議を開くとしても関係者が多岐に渡るので
スケジュールを抑えるのがとにかく大変です。
一人これなくなるだけで再設定しなければならない。
5.自分の『替え』はいくらでもいる
気づいてしまったんです。自分なんて辞めても会社は無傷だということを。おそらくこれから先ずっとそうだと思いますね。
自分の替えなんていくらでもいるんだろうなあ~と思い続けることになる。まあ、会社ってそういうもんなので、その中でいかに自分が成長し続けるかだと思いますけどね。
6.業務はほんの一部分しか担当できない
インパクトの大きな仕事を細分化してやっているのが大企業。
本当に一部分しか担当できません。若手だからというわけではなく、ある程度年次を重ねても全体からするとほんの一部分だけですね。
いろんなことを幅広くやりたい!という人にはかなりのストレスになると思うので、気を付けてくださいね。
7.部署が違えば別会社くらい違う
働き方、仕事の進め方が部署ごとに少しずつ違っています。
『研究開発』という大きな括りの中ではもちろん順応できる範囲内ですが、研究開発職と生産技術職では全く変わってきちゃいます。
部署が違えば別会社!というのは言い得て妙。
同期の話をきいていても、本当に同じ会社なの?というくらい文化が違うことがあります。そして『部署』は運の要素が強くてですね、初期配属で運が悪いと結構大変だったりします。
部署が違えば別会社。覚えておいてください。
ぶっちゃけ、隣の部署が何をやっているかいまだにわからないです。
大企業のメリット・デメリットをまとめると?
デメリットよりもメリットのほうが多い
ぱっと思い付くメリット・デメリットを綴ってみました。
これから経験を積む中で感じたことは
どんどん追記していこうと思います。
ではまた
なぎ