就活のミライ

就活ライフ

理系就活生の未来を大手メーカー社会人4年目が綴る【就活専門ブログ】

大手メーカーの研究開発職は激務なのか?残業時間は?給料は?大学時代の研究との違いをお伝えする。

大手自動車関係のメーカーで

研究開発職として働き始めて4年目。

すでに3年強過ごしてきました。

研究開発職って忙しそう

大学院での研究とは何が違うの?

どこかからそんな声が聞こえてきたので

今日は私の実体験を踏まえて綴っていきます。

【研究開発者の1日】仕事内容は?こんな生活を送ってます

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とある日の僕の仕事内容。

昼休みが至福のとき

仕事内容を直接的には書けないので

実験!とか、解析!とかになっています。

ただ上記みたいにまとまった時間を取れるのは稀で

電話が突然かかってきたり、

関係者に突然声をかけられたり、

上司から突然別の依頼が飛んできたりします。

それから「打ち合わせがない日」はほぼ存在せず

毎日誰かしらと何かしらを共有していますね。

無駄だなあ~と感じることも結構あったりなかったり。

8時に出社して20時に帰宅する。

ざっくりと平均するとそんな感じですかね。

ただ、18時に帰ることもあれば22時過ぎることも。

『自分である程度調整可能』なのも良い点かな。

あれ、8:30~9:00って何やってるんだろ。

研究開発職は激務なのか?月間残業時間で比較してみた

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同僚や先輩に月間残業時間を聞いて回りました。

『月に30時間前後は残業をする』という結果に。

サンプル数は少なめ(N=22)ですが

大まかな傾向としては間違っていない気がします。

残業が多い人でも月に50~60時間程度でした。 

本人曰く『たまたま忙しい時期だった』とのこと。

プロジェクトによって繁忙期は異なるので

忙しい月はそれくらい残業があるんですね。

マネージャー層は除いての数字ですので

出世をするともっと忙しくなりますね。

とはいえ、世間一般の『激務』のイメージからは

ちょっと離れているのかな。

大学時代の僕がこの数字をみたら

意外と少ないなーと感じると思いますが

個人的には『40時間の残業』だとしても

めちゃくちゃキツイです。

80時間とか絶対ムリよ。

メーカーの研究職は
激務じゃないよ

研究開発職の給料は?自動車関係メーカーの場合

  • 残業代は働いた分ちゃんと出る(今は)
  • 入社10年以内に裁量労働(残業代でなくなる)
  • ボーナスは(今は)そこそこ良い!

具体的な金額は言えないのですが

給料はそれなりに良いんじゃないでしょうか。

自動車業界全体として"今は"為替の影響もあって

景気が良いですからねえ。

いつまで続くのやら。

給料は悪くない。
めっちゃ良くもない。

大学院(修士)での研究と仕事の違いは?

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大学時代の研究と仕事はかなり違います。

  • 開発のスピードがはやい(成果を求められる)
  • 責任が大きい(お金もらってるからね)
  • 綿密な計画をスピーディーにたてる必要あり
  • 上司が複数人いて大変

担当者レベルだとデメリットっぽく書きましたが

自己成長という観点だと企業での研究も刺激的。

1つずつみていきましょう。

1.開発のスピードがとにかく早い

一番痛感しているのはコレ。

企業は開発のスピードがエグいくらい早い。

研究室の僕の1年分=企業での3ヶ月~6ヶ月分

ざっくりとですが、こんなイメージですね。

2~4倍くらいのスピード感だと思ってください。

  • マンパワーがある
  • 経験豊富な人材がいる
  • 分業化されている
  • 各種ツールが揃っている
  • 研究費がそれなりにある

ここら辺がスピードを早くできる所以かな。

「大企業は意思決定が遅い」なんて揶揄されるけど

研究開発に関しては全然そんなことはない。

次から次へと、やるべきことを考えてこなしています。

2.責任が大きく胃がキリキリする

結果を出すのが遅れたら

関係者全員に迷惑をかけてしまう!

やばい。

常にそんな状況です。

某上司『お前のプロジェクトは上からの期待も大きいんだから、今週の進捗はありませんなんてありえないからな』

が、頑張ります。

いやあ、恐ろしいですね。
こうして書いているだけで胃がキリキリします。

学生時代では自分の失敗で迷惑をかけるのがせいぜい担当教授と数人の周辺関係者くらいだったけれど、仕事ではそうはいかないんですよね。

何十人、いや、プロジェクトによっては100人近い規模で動いていたりするため「遅れ」や「失敗」が与えるインパクトが大きい。だから責任という名の重圧に押しつぶされそうになるんです。

もちろん大学院での研究に責任がないというわけではなくて、会社のお金で研究をしているからこそ胃がキリキリするほどの責任を感じるんだと思います。

研究費然り、自分の給料然り。

上司『給料は労働の対価だからな。給料泥棒にならないように』

そうは言っても

失敗しても命を取られるわけではないから

やれる範囲で最大限、頑張るのみ。

3.長期/中期/短期の計画を立案(把握)が必須

目の前の課題だけではなくて、いつまでに実現する技術なのか?中期的に見たときにいつまでに何ができてないといけないのか?研究室にいたころはそんな視点はなかったなあと思います。

僕のような下っ端はまだまだ

『自分で立案する』というよりも

上司や先輩の立てた計画を

きちんと理解(把握)することが求められます。

これがまた大変。

人が作った研究のストーリーを全て理解して

モチベーションにまで昇華させるなんて不可能。

早く自分で計画を立てられるようになりたいなあ。

(あれ、もしかして仕事の愚痴になってる?)

4.上司が複数人?!大変なことも。

直属の上司はもちろん1人。

でも、その1人と意思疎通をはかっていてもダメなんだと痛感しました。

これって大学院時代ではあんまり考えられないことですよね。大学での研究なら基本的に教授とコミュニケーションをとっていればよかったはず(少なくとも僕の場合そうでした。)

稀に自分のテーマ担当が助手で、その上司である教授の方針と食い違って大変な思いをした!みたいな話を聞くことがありましたが、企業での研究開発はまさにその状態です。

上司の上司の意見だったり、上司の上司のそのまた上の上司の方針で、研究テーマの方針ががらっと変わってしまうことがあるんですよね。

あってはならないことだと思うんですけどね...

文句を言うなら偉くなれということなのか。

ああ、つらい。

5.実社会との繋がりを実感できる

自分のやった仕事が、世の中に製品として出ていく。

ある程度成熟した市場の中にいるからこそ

多くの人たちに届く。

大企業で、開発に携わる最大のメリットだと思います。

研究開発職のやりがいはやっぱり

『自分の携わった技術が形に残ること』

そんな気がしています。

世の中にいまよりもっと良い製品を送り出す。

いつかそんな日が訪れることを想像したら

仕事での嫌なことも吹っ飛びますね。

6.【分業】実は研究開発に割ける時間が短い

  • 細々した膨大な雑務
  • 上司のための報告書類作成
  • 意思決定をしない会議

実は研究開発に割ける時間は少ないなーと感じています。

学生時代の研究の方が『自分でやっている』という実感を強く持てていた気がします。

会社における開発では分業が進んでいて、細々とした雑務が多く時間が取れない分をフォローしてくれます。実験の部分を他の人がやってくれたりね。

自分で全てやりたい!
そんな人には向かない仕事かも。

7.学生時代の研究よりも結果が出やすい

テーマにもよるので一概には言えないのですが

学生時代よりは結果が出やすいですね。

  • 分業が進んでいる
  • お金をもらっている
  • スピードが2~4倍

前述の内容から考えても至極当たり前ですかね。

『〇〇では××ができないことが明らかになった』

学生時代はいわゆる失敗が結論でも良かったのですが

いざ仕事となるとそうも言っていられません。

次から次へと課題解決に取り組むんです。

ゆえに、成果は出やすい印象。(というか出さないとね)

まとめ

意外と激務じゃない
給料はそれなりに良い
大学の研究とはかなり違う

そんな感じ。

総じて、それなりに楽しいですよ。

 

 

ではまた

 

 

なぎ